御祭神は、「安産・長寿」「家内安全・必勝」の神様として古くから地域の人々の信仰を受けています。
ほんだわけのみこと
誉田別尊(応神天皇)
おきながたらしひめのみこと
息長足姫尊(神功皇后)
たけのうちすくねのみこと
武内宿禰命
とようけひめのみこと
豊受姫命
今から約八百年前、源頼朝が鎌倉に幕府を置いていた頃、柏壁の浜川戸に春日部重実という人がおり、大袋、大沢、桜井、新方、増林あたりを領地としていました。
この重実の子に実景、そしてこの実景の孫に重行(春日部治部少輔時賢)という人がいました。彼は長い間、相州(現在の神奈川県)にある鶴岡八幡宮を敬信していて、しばしばの合戦にもその霊護を蒙ったので、遥拝(はるかに礼拝すること)のため鎌倉時代元弘年間(一三三○年代)に鶴岡八幡宮を模してこの八幡神社を造営したと伝えられており、森の一部は彼の館跡と言われています。
昔は、新方四十余郷の総鎮守で代々領主の守護神社てあり、その後しばしはの栄枯盛衰もありましたか、現在は春日部の総鎮守となっています。
参道中央部に空高くそびえる大銀杏は、鶴岡八幡宮の御神木の一枝が飛び来たり、一夜のうちに繁茂したと伝えられています。
参道入り口には、在原業平と当神社の故事を伝える「都鳥の碑」があります。
『名にしおはばいざ言問はん都鳥
わが思ふ人はありやなしやと』
隅田川の渡しで、川岸に遊ぶ嘴が赤く翼の白い鳥を見て、京都では見たことのない鳥と思い、渡し守にその鳥の名前を聞くと「都鳥」と答えたので、京都のことを思い出して上記の歌を詠んだと記されています。
平成31年3月26日
春日部市指定有形文化財となりました。
昭和五十七年十月に御鎮座六百五十年祭を奉祝し、御社殿等の大修造工事が実施されました。記念行事として、「薪能」が奉納され、その後一年おきに演能されています。
①八幡さま
(応神天皇・神功皇后・武内宿禰命・豊受姫命)
春日部の総鎮守。毎日の生活を守って下さる神さま。
文武を導く神。長寿・安産の神。
②奥の院
旧本殿。平成七年焼失、平成八年再建。
③稲荷さま
(倉稲魂神 うかのみたまのかみ)
豊作豊漁、商売繁盛の神。
④鹿島さま
(武甕槌命 たけみかづちのみこと)
強い心身をはぐくみ邪悪を断ちきり運勢を開く神。
⑤香取さま
(経津主命 ふつぬしのみこと)
強い心身をはぐくみ邪悪を断ちきり運勢を開く神。
⑥愛宕(あたご)さま
(火産霊神 ほむすびのかみ)
防火の守護神。
⑦天神さま
(菅原道真 すがわらのみちざね)
福岡県の太宰府夭満宮が本宮。学問の神。
⑧弁天さま
(市杵島姫命 いちきしまひめのみこと)
人を助ければ人に助けられる「道」の神。
⑨氷川さま
(須佐之男命 すさのおのみこと・稲田姫他 いなだひめ)
邪気を祓い人々の苦を除く神。
武蔵野国の総鎮守。
⑩御獄(みたけ)さま
(櫛真知命 くしまちのみこと)
火災・盗難除け神。
⑪浅間さま
(木花佐久夜姫命 このはなさくやひめのみこと)
霊峰富士山の神。子供たちの健康成長を御守護。
榛名山や浅間山の火山灰等に由来する大量の砂が平安~室町時代の寒冷期の強い季節風により、
利根川の旧河道(きゅうかどう)沿いに吹き溜(た)められて形成された内陸性の砂丘。
長さ200m、幅50mの規模で八幡神社と稲荷神社の境内にみることができる。
(平成28年3月15日 指定)